今回は、「Elefront」というGrasshopperのプラグインの「BakeObjectsコンポーネント」を使用してBakeしたオブジェクトに変更があっても変更に追従するような方法を書いていこうと思います。
私もまだまだ勉強中ですが、Elefrontを使いこなせばオブジェクトに付与した情報も管理できより便利にモデリングできるかと思います。
Elefrontのインストール
まずはElefrontのインストールですが、Food4Rhinoというサイトでインストールが可能です。 こちらのサイトではElefront以外にも、RhinocerosやGrasshopperの便利なプラグインがインストールできますので、ぜひのぞいてみてください。
【インストール手順】
- Food4Rhinoのアカウント作成
- 検索窓でElefrontを検索
- ダウンロード
- ダウンロードされたzipファイルを展開し、Elefront.ghaをgrasshopperで、ElefrontProperties.rhpをRhinocerosで開いてください。(※ダウンロードした際に、Readme.txtというファイルがはいってますので詳しくはそちらをご参照ください。)
- インストール完了
使用方法


添付のような壁・床の取り合いに巾木を作成する簡単なプログラムを組んでみました。こちらを参考に説明していきたいと思います。
現状、壁・床の取り合いに厚み10mm・高さ60mmの巾木をGrasshopperで作成してます。
通常通りBakeすると、巾木サイズに変更が発生した場合に、RhinocerosでBakesしたオブジェクトを消去し、Grasshopperで巾木の寸法を変更し再度Bakeする、といった手順を踏む必要があります。
こちらを通常のBakeをするのではなく、Elefrontを使用することで変更に対応したBakeをしていこうと思います。


使用するコンポーネントは、Elefrontにある「BakeObjectsコンポーネント」を使用します。
こちらのコンポーネントの入力端子G(Geometory)に作成した巾木のGeometoryを接続します。この状態でActivateボタンを押せばBakeされますが、それだけでは変更対応はしてくれません。
変更に追従させるには、N端子(BakeName)に任意の名前を付けてあげる必要があります。今回は「Baseboard」という名前で指定しました。
このN端子に任意の名前を付けてあげることで、属性ユーザーテキスト内に「BakeName」というキーと値が設定され、オブジェクトを特定してくれるようになります。
この状態でActivateボタンを押しBakeすれば、巾木サイズに変更があっても再度Activateボタンを押してBakeすれば、以前Bakeしたオブジェクトは自動で消去してくれます。


上画像では、巾木の高さを300mmに変更し再度Activateボタンを押すことで、以前Bakeした高さ60mmの巾木は消去され高さ300mmの巾木のみがRhinoceros上にオブジェクトとして残ってます。
以上になります。こちらはElefrontほんの一部の便利な機能です。まだまだいろんなことができるプラグインですので、是非調べてみましょう!
【参考サイト】
food4Rhino : https://www.food4rhino.com/en/app/elefront